ヨガをやって良かったことを訊かれて、その答えは?

ヨガをやっていることを伝えたところ、ふとした瞬間に
「ヨガをやっていて良かったことは何ですか?」
と訊かれました。

改めてこの質問をされると、なんて答えればいいのか窮してしまいました。

・以前よりも健康になれた気がする
・身体が柔らかくなった
・たぶん人生で一番身体が動く(膝以外)
・精神的な落ち着きを得られた
・物事を長期的に考えられるようになった
などと、色々と思い浮かぶものがあります。

きっとヨガをやっている人は、それぞれ思うところがあるはず。

ヨガで得られたものは、直観力

ただ、僕の答えは上のどれでもありませんでした。
その時に答えた言葉は、次の通り。

「直観が働くようになったこと」

直観とは、感覚的に物事を感じ取ること。パッと答えが思いついたり、イメージが浮かんだり、必要なものが自然と示されたりすることがあります。正直、その答えには根拠がないことが多い。「なぜ?」と訊かれても、答えを返せないこともよくあります。「なんとなく」って。

昔は直観を受け取った時にも「なぜそれをやらないといけないの?」と迷ったこともありました。

ただ最近では、ある種のひらめきが降りてきた時には、なぜと思う理由とか、損をするとかを抜きにして、直観を無条件に信じられるようになりました。なぜなら、直観には無意識のうちに感じているヒントが隠されているとわかったからです。

人生の転機を与えてくれた出来事

一年前、漠然とした迷いを感じていました。
「いまの人の関わり方では、これ以上にはなれないのではないか」

人と向き合うこと、人と深く関わり合うこと、人とつながること』でも書いていますが、もともと人見知りで、他人との距離感を適度に置くような人間でした。

それはきっと、自分が傷つくのを恐れていたから。
距離を保っていれば、自分が傷つくこともなく、また他人の傷にも立ち入らずに済みました。

それは、平穏な日々をもたらしました。
当たり障りのない毎日。
けれど、そこには充足感はありませんでした。

確かにこのまま生きていけたのかもしれない。
確かに仕事が順調に進んでいったかもしれない。
しかし、そこに救いはなかったのでしょう。

この世の中には、生まれてきた意味があると思うのです。この生命をいただき、果たすべきお役目がある。それには、今のままではいけない。そんな危機感だけを抱えていました。それをどう解消するかは、わからないまま。

未知の世界に答えが求める

もともとホームページを制作するなどWeb関係の仕事をしていて、パソコンに向かう日々を過ごしていました。普通に考えれば、Web関係の仕事で取引先や仲間との関わり方を考えていくはずです。

しかし辿り着いたところは、精神障害を持つ方々を接することでした。

きっかけは、とある方とお話しをしていた時のこと。社会貢献になることを仕事にしたいと言っていました。うつ病など精神疾患を抱えている人が増えているのでその人たちの居場所をつくりたいと。

僕はすごいなぁと思って聞いていました。
尊敬の念と、そしてどこか他人事のような感じで。

その最中、心を動かした会話があったことだけ覚えています。普通の人でも、仕事や家庭で病むこともあります。運命の掛け違いで、自分が障害を抱える可能性もあり、人間の心には同じ弱さの種を持っていると思ったのです。

自分を良くしようとすること、希望や未来など明るいものだけを見て、人間を美しいというのは、偽物だと思います。

不安や悩み、苦しみや迷い…。そんな人間が抱えている「負」、弱い部分や汚い部分と直面しても、それでも人間を美しいと思えるかどうか。光も影も見た上で、人間を愛せることができるのか。

その答えが、そこにある気がしました。

そして、自分が傷つくことも覚悟し、他人の心に土足で立ち入り、それでもなおお互いがより良い方向へ進めるような関係を築けるか。

人間を嫌いになる可能性も潜んでいました。ただ直観が降りてきたことだけを頼りに、その世界に踏み入れてみることにしました。

その世界に移ってから、ある日言われたことがあります。
「笑顔が柔らかくなったね」
と。

自分自身ではまったく意識しませんが、必要な教えを受け取っていたのかもしれません。

見えない世界にある答えを知る

常識的に考えれば、まったく違う世界に答えが眠っているなんて考えるはずもありません。それらをすべて吹っ飛ばして、必要なことを教えてくれたのが、直観です。数ヶ月、半年を過ぎた時にその選択が必要だったと気付かされました。思い込みと勘違いすることもありますし、直観が降りてきても、気づかないことも多々あります。

なぜなら直観を受け取るためには、自分の心を鎮めないといけません。湖の水面が荒れている時に石を投げ入れても、どんな影響があったかを知ることは難しい。しかし、水面が静まり返っている時に石を投げ込むと、波紋が広がっていくのがわかります。心の水面を静めていると、直観が降ってきた時にその波紋を受け取ることができるのです。

ヨガが心を鎮めるのはなぜ?

ヨガには、動と静があります。身体を積極的に動かしていくアーサナもあれば、動きを止めて、呼吸に意識を向けることも。

ヨガがエクササイズと違うのは、呼吸を使い、意識を集中させることです。エクササイズのように音楽に合わせてではなく、意識を自分の内側、心の動きに向けていきます。疲れている自分や心地よさを感じている自分に気づき、ニュートラルな状態へと戻っていくのです。

ヨガを続けていると、心を取り戻す習慣が自然と生まれてくるようになります。すると、精神的な落ち着きを得やすくなり、直観をパッと受け取ることができます。

未来のことをあれこれと考えても、悩みは尽きません。それを神様に委ねるように、必要なタイミングで、必要なヒントが来ると信じていると楽に生きられるかもしれませんね。

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