ヨガをやってみようと考えた時に、ホームページや書籍を見ていると、「ヨガを独学でやるのは辞めた方がいい」と書かれているのを目にしました。
初めの頃ヨガスタジオに通っていたのは、せいぜい月に1〜2回程度。
ほとんどyoutubeや本で練習を繰り返していました。
ヨガを独学でやってもいいと思っていますが、そのリスクを知っておいた方がいいかもしれません。
今回は、なぜヨガを独学でやるのはいけないのか考えていきましょう。
身体を動かすなら、エクササイズを変わらない
身体を動かすだけならエクササイズと大差なく、変なポーズを取り入れた健康体操みたいなものです。
ヨガとエクササイズの違いは、精神的なものやスピリチュアルを信じるかどうか、意識の使い方や瞑想が絡んできた場合に大きな差が出てくるでしょう。
エクササイズは身体を鍛えることが目的になります。
ヨガの目的はヨガの経典「ヨーガスートラ」によると、心の働きを止滅させることとあります。
心の働きを止滅させるとは、言い換えると、いまに集中すること。
例えば、仕事に集中していると、あっという間に時間が経っていたなんてことがあります。目の前のことに没頭していると、雑念がまったく浮かばない。そんな状態がいまに集中していることです。
ヨガでは、身体の動きと呼吸を連動させたり、ポーズをとっている間に一点に意識を向けたりしますが、それは心の働きをコントロールするためです。ただそこまで求めないのであれば、ヨガは独学でもまったく問題ありません。
ただ独学の場合、次のようなリスクがあることは覚悟した方がいいでしょう。
独学でやる場合のリスクとは
変なクセがつくかもしれない
以前では本を参考に練習していたと思うので、独学で練習するのはイメージしづらかったかもしれません。現在では動画でアーサナを見ることができるので、一人でも練習しやすくなりました。
ただし独学でやる場合には、自分がもともと持っている癖がついてしまう可能性があります。変な身体の使い方や間違ったやり方を身につけてしまうこともあり得るのです。変な癖が一度ついてしまうと、今後先生の指導を受けたときに、癖を抜くのに時間がかかってしまうかもしれません。
また間違った身体を使い方をしていると、ケガをする可能性が出てくることもあります。ひどい怪我には繋がらないと思いますが。最近僕も膝が痛むようになってきました。なんとなく腰か、足首の使い方に思い違いがあって、その歪みが膝に集まっている気がします。そんなリスクもありますね。
上達に時間かかるかもしれない
いま何ができていて、これから何に取り組んでいくべきか。そのように客観的に見ることは大事ですが、自分を客観的に見ることは難しいものです。そのため自分ではできていると思っていても、まだできていないこともあります。そんな状態で次に進んでも、形になるものもならなくなってしまいます。
できていない部分に気づかせてくれたり、どうやったらいいのか、その行く先を示してくれるのが、先生の存在です。先生には自分で歩んできた経験や知識があるので、足りない部分を補ってくれるため、他人の知恵や経験をうまく取り入れることも、時には必要かもしれません。
瞑想するなら、ちゃんとした先生のもとで指導を受けるべき
ここまでヨガは独学でやってもいいという感じでしたが、エクササイズのように身体を動かすならという前提があります。もし瞑想にも取り組むのであれば、信頼できる先生のもとで指導を受けるべきです。
瞑想で怖いのは、道を踏み外してしまうこと。自分はすごいと勘違いしてしまったり、妄想のようなものを思い込んでしまったり。例えば、お金をたくさん持っても、自分の欲望を満たすために使って身を滅ぼしてしまう人もいれば、周りの人のために使って喜ばれる生き方をできる人もいます。
ヨガでは身体的に精神的に磨いていきますが、ヨガで磨かれた人間性をどう活かしていくかが問われてくるのです。自分がすごいと思われたいから、自分が優れていると承認欲求を満たしたいからと自我を満たすための行いをしていると、ヨガをすればするほど、その人を滅ぼしてしまいます。
本当は行いが間違っていると、その心を正すために試練や苦労が降りかかり、世の中が心の在り方が間違っていると気づかせようとしてくれているのです。しかし、その誤りに気づくことは難しい。先生のもとで指導を受けていると、心の在り方が違うと、その時点で指摘してくれるので、道を誤らずにすむのです。
まとめ
ヨガを独学でやるのはまったく問題ありませんし、常日頃練習することはとても良いことです。健康やダイエット目的でヨガをするなら、本や動画を見るだけでいいでしょう。
しかし、ヨガを長く取り組むのであれば、ヨガの先生を見つけたほうがいいかもしれません。ヨガの先生とは、羅針盤のようなもので、自分が進む道を照らしてくれる存在です。ヨガを独学でやるか、それとも先生に教えを乞うのか。それはあなたの選択となりますが、ヨガと良いお付き合いとなることを祈っています。