アシュタンガヨガとは?
アシュタンガヨガは、インドのパタビジョイス師によって、現代社会に合わせて分かりやすくアレンジされています。動作の一つ一つから呼吸のタイミング、アーサナの順番まで決められていて、呼吸と動きを調和させ、流れるようにポーズをしていくのが特徴です。
アシュタンガヨガのコンセプト
アシュタンガヨガはある程度の運動量を求められるため、動きが激しいヨガとしてイメージがあるかもしれません。しかし根底にはラージャヨガの哲学があり、意識の成長を高めていくために一つ一つの修練を修めていきます。
アシュタンガにはサンスクリット語で「8本の枝」という意味があります。『ヨーガ・スートラ』という パタンジャリによってまとめられた経典があり、意識を高めるための具体的な方法として、8つの段階に分けられています。その実践手段として始められたのが、アシュタンガヨガとなります。
アシュタンガヨガの8段階(別名:8階梯のヨーガ)
- ヤマ:禁戒 – やってはいけないこと
- ニヤマ:勧戒 – やった方がいいこと
- アーサナ:座法 – 正しい姿勢
- プラーナーヤーマ:調息 – 呼吸法
- プラティヤーハーラ:制感 – 意識を内側に向けること
- ダーラナー:凝念 – 集中させること
- ディヤーナ:瞑想 – 意識が対象から拡大すること
- サマーディ:三昧 – 意識が一体化すること
アシュタンガヨガをお勧めする理由
動作から呼吸、ポーズの順番まで決められているのが、アシュタンガヨガの特徴とお伝えしました。例えば野球をやっているとしたら、好きな選手や上手な選手のフォームを真似することがあると思います。「学ぶ」という言葉は、「まね(真似)る」と語源が一緒だそうで、物事を学ぶ際には模倣することから始めると良いということではないでしょうか。
アシュタンガヨガが動作や呼吸などを定めているのも、そのルールの中にからだの使い方や意識の持ち方などを学ぶものがあるからだと、中の人は考えています。人にはそれぞれ向き不向きがあるので、形を決められるとやりづらい人もいます。ひとつのことを追求することが好きな職人気質を持った方は、アシュタンガヨガが向いているかもしれません。