アイアンガーヨガとは?
アイアンガーヨガは、インドのB.K.S.アイアンガー師によって編み出されたヨガのメソッド。
アイアンガー師は、「Time」誌上において「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたヨガ指導者です。伝統的なヨガに解剖学や心理学の要素を加えて、近代的なヨガに大きな影響を与えたヨガのひとつと言われています。
ブロックなど補助的な道具を用いて、ポーズの完成度を高めていくのが特徴。
アイアンガーヨガのコンセプト
アイアンガーヨガは、年齢や健康状態・経験に関係なく、誰でも取り組むことができます。ヨガはからだが柔らかくないとできないというイメージがあると思いますが、からだの柔軟性やスタミナが足りない場合には、ブロックやベルトなど補助的な道具を使いながら、ポーズの完成度を高めていきます。筋肉の弱い部分を強く、硬い部分に柔軟性をつけていくことで、からだの動きをスムーズにしていきます。
強いからだをつくっていくことで、人間がもともと備えている治癒力や抵抗力を引き出すことができるようになります。そのため怪我をしていたり、なんらかの疾患を抱えていても行うことができますし、痛みなどを抱えている場合症状が和らぐ可能性もあります。
アイアンガーヨガをお勧めする理由
アイアンガーヨガはブロックやベルトなど補助的な道具を使うことが大きな特徴と言えるでしょう。しかし、それはあくまで表面的なものに過ぎません。
アイアンガーヨガでは正しい姿勢をアライメントと呼んでおり、ポーズの完成度を高めることを意識しています。アライメントを常に意識することで、普段からの姿勢やトラブルを引き起こす習慣をなくすことにつながります。
からだになんらかの問題が起こったのは、問題を引き起こす要因があったからです。問題を解消する方法がいくつかあると思いますが、薬に頼ることは一時的に解消に導くかもしれませんが、根本的な原因を取り除くことにはつながりません。
ヨガをするときにアライメントを意識していると、身体の隅々にまで意識が巡るようになります。するといままで感じることができなかった微細な動きを、深く感じられるようになります。からだの感覚を深めることで、対処しなければいけない問題に気付かせてくれるかもしれません。
からだの感覚を深めていくことに主眼を置いているところが、アイアンガーヨガの良いところかもしれませんね。