ヨガインストラクターを体験してみた

2015年8月8日

こんにちは、札幌メンズヨガ.comのまさです。

僕が通っているヨガスタジオヨガシャラには無料コミュニティクラスがあります。
無料コミュニティクラスとは、ヨガインストラクター養成講座を修了したばかりの人が経験を積むためだったり、ヨガをやったことがない人も気軽に参加できるようにつくられたレッスンです。

今回はじめてインストラクターとしてレッスンをする機会をいただきました。レッスンをするにあたって考えたこと、実際にレッスンをしてみて感じたことを書いていきたいと思います。インストラクターとしてやりたい人の参考になれば幸いです。

1.インストラクターとして心がけたこと

1-1.指導する側が迷わない

ヨガに限ったことではありませんが、経験が浅い場合には自分がやっていることに自信が持てないことが多々あります。「たぶん」とか「◯○だと思います」のように言葉をはっきりと言い切ることができません。自信がないことは、レッスンを受けている生徒側にも伝わってしまいます。インストラクターがはっきりしないと、生徒も次はどうしたらいいのかわからないので戸惑います。

うまく誘導できない、わかりづらいかもしれない、よく言葉を噛むなどボロはたくさんありましたが、次はこうします!という意思表示だけははっきりさせようと考えていました。

1-2.自分のリズムを意識

養成講座を修了するときにも、先生の前で実技試験として簡単なレッスンを行いました。その時は先生の言い回しなどを使ってうまく誘導しようと考えていましたが、緊張してうまくいきません。大勢の前でヨガを誘導することにも慣れていなかったのもありますが、なにより自分以外になろうとしたのがいけなかった。

僕には僕なりのリズムや言葉遣いがあります。
それは、この文章を読んでいる貴方にも備わっているもの。なのに、僕は自分の特性も考えずに先生のリズムをそのままコピーしようとしました。言葉遣いが合わなかったりするため、言葉が浮かんでこなかったり、詰まった時に言い換えることができなくなってしまったのです。

普段の喋り方からできるだけ変わらないように心がけると、緊張がさほど生まれませんでした。自分以外のものになろうとするとから、苦しむんだと思います。

2.実際にインストラクターをやった感想

2-1.前に立つことの意味

大勢の人の前に立って、なにかを指導する経験ってそんなに多くないのではないでしょうか。

例えば、会社の管理職では部下の前にたって、話さなければなりません。近いところはありますが、会社の場合には管理職の上には役員や社長がいます。実際の方針や目標などはすでに決まっていて、それらを踏まえて、目標達成への道筋を伝えることもあるかもしれません。

ヨガのインストラクターでは自分がすべて決めて、指示しなければなりません。背後には誰もいなくて、自分が責任も影響力もすべて持っているという状態はプレッシャーを感じました。逆に言えば、「心をオープンにしたい」とか「リラックスを深めたい」とか、自分のアイディアをどんどん形にしていくこともできるので、面白さもすごく感じます。

3.ヨガを教えることは、自分を噛み砕くこと

ヨガを教えることは、自分が上手くできたことを噛み砕いて教えることだと思います。どこの部分に意識を向けるのか、からだをどう動かすとできるのか、自然と行っていることを一つ一つ分解して説明してあげることで、無意識に行っていることをに意識を向けさせることができます。

良いレッスンを行うことができると、ヨガの良さに気づいてもらえます。ヨガの良さとは健康に良いこと、美容に良いこと、スタイルが良いこと、気持ちが落ち着くことなど、様々な魅力があります。

では、なぜヨガの魅力に気づいてもらいたいのでしょうか?
ヨガにハマった人は頭がスッキリするから、精神的に落ち着くことができたなど、なんらかの欲求を満たされたから、いまもなおヨガを続けています。「ヨガが好き」というのは後付けであって、本来はなんらかの欲求を実現させるためのツールでしかありません。

インストラクターはヨガの様々な魅力から、なにを感じ取ってほしいかを決めなければいけません。例えば、僕はヨガの哲学やアーサナを通じて、宇宙の法則や自分自身を知ることにつながって欲しいと考えていて、それらを知ることで人生がより良く、より幸せに生きることができるようになると思ってます。

そうしたコンセプトをより実現できることが良いレッスンではないでしょうか。
ならば、自分がなにを感じ取ってほしいかを明確にすることが、インストラクターにとって第一歩かもしれません。