恐怖と向き合うから、慎重さを身につけられる

恐怖と聞くと、あまりいい印象を持たないかもしれません。怖じ気付いたり、びびったり、弱い自分をまざまざと見せつけられてしまいます。ですが、人間に恐怖の感情があるのは、生きていくために必要だからではないでしょうか?

ここではなぜ恐怖が必要なのか、考えていきます。

なぜ恐怖が必要なのか?

心霊ビデオを見ているときって、やたらと小さな物音が気になったりしませんか?
空気が迫ってくるような、小さな振動すらも感じてしまうような緊張感が訪れます。

そんな時に幽霊が出てくると、まぁ、とても怖いんですけど。。。

恐怖を感じている時って、普段気にならないようなことが気になったりしますよね。これは神経が鋭くなっているわけです。聴覚が鋭くなって小さな物音も察知したり、ほんのわずかな動きさえも拾ってしまったり、ふとした気配を感じてしまったり。このように神経が鋭くなるのは、身を守るために必要だからです。

つまり恐怖とは、センサーのこと。
センサーとは、危機管理能力をいいます。もう少し具体的に言うと、危険が迫った時に察知する力、危険を回避したり、未然に防いだりします。

もし恐怖がなかったら?

自動車に乗って200km/hを超えるスピードを出していたら、普通は怖いと感じます。だからスピードを落として安全な速度で運転します。ですがもし怖いと感じなかったら、そのスピードで運転し続けて、事故を起こしてしまうかもしれません。

他にも状況を悪化させてしまったり、最悪の事態を招いてしまったりすることもありえます。そんなことを繰り返していては、生きていくことが難しくなります。つまり長く生き延びるためには、恐怖がブレーキの役割を果たします。

とは言っても、恐怖はやっぱりイヤなもの。
恐怖を感じている時は、心が不安定になっているのです。

強がる自分もいれば、逃げたくなる自分もいて、ダメだと落ち込んでしまったり、必死に言い訳をしてしまったり、普段とは違う自分と向き合わないといけません。

だから人間は、本能的に楽に生きられることを望みます。
苦難に陥るようなことを避けていると、現状に甘んじていられるからです。

恐怖と向き合うということ

現状に満足できるなら、それでいいのではないでしょうか。しかし現状をより良くしたいと望むなら、恐怖に向き合わないといけないかもしれません。

先ほど「恐怖はセンサー」と言いました。
不安を感じるからこそ、事前に準備をしたり、対策を立てたりすることができます。物事に臨むときにも、慎重に、緊張感を持ちながら立ち向かうようになります。

プロ野球の長嶋茂雄が現役引退を決断したのは、
「バッターボックスに立っても緊張しなくなったから」
と聞いたことがあります。

「打てなかったらどうしよう」という不安があるからこそ、できる限りの準備をし、極限まで集中力を高め、良いパフォーマンスを残そうとします。その緊張感がなくなったのは、真剣勝負と感じられなくなったのでしょうか?そこで引退を決断できるのは、潔い人だと思いました。

恐怖と向き合うから、慎重さを身につけられる

ヨガでは自分を見つめたり、自己対話をすることが多くなります。自分の気持ちを知って、楽に生きられるようになるのも大事だと思いますが、一方で怖いと感じることと向き合うこともあると思います。怖いと感じながらも現状を把握し、打つべき手を着実に打てるようになると、少しずつ現実が変わっていくようになります。恐怖と向き合い、強く生きられるようになりませんか?

今日はこの辺で。
それでは、また。

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