「失敗」にネガティブなイメージを抱く
失敗には、ネガティヴなイメージがあります。イヤな気持ちになるし、失敗したという目を向けられるし、やらなければよかったと後悔することもあります。だから新しいことに挑戦することを恐れます。恥ずかしい思いをしたくないから。
いまヨガを始めたころを改めて思い返すと、なんてひどいポーズをしていたんだろうと笑えます。でも、その頃は「ひどい」とは感じていませんでした。その時にできる精一杯のポーズをとっていたから。
精一杯できることを繰り返しているうちに身体が変化し、意識することが増え、まともなポーズへと変わってきたのです。
うまくいく人は誰よりも失敗している
なにをやっても、うまくいく人って周りにいたりしませんか?
そんな人には特別な才能やセンスがあると思いがち。僕も実際そう考えていました。
ですが、話しを聞いていると決して才能だけではないことがわかりました。うまくいく人は、たくさんの行動をしているのです。練習量が多いのはもちろんのこと、アイディアやひらめきのような実験もたくさん行っています。
たくさん試しているということは、たくさん失敗しているわけです。失敗を表に出してはいませんが、どうしたらうまくいかないのかをいろいろな角度から経験しているのです。その失敗した経験が、あなたの肥やしとなります。なにか新しいことに取り組む時にも行動に移す前からどうしたら失敗するかがわかります。
うまくいく人は失敗するストックがたくさんあります。失敗する方法を避けて避けて、取り除いていくと、すでに残された方法が、他の人よりも少ないのです。そのため、成功する方法へ最短でたどり着くことができます。
失敗することを恐れない
成長することとは、変わることです。変化することは成長だけではなく、退化する可能性もあります。
その一瞬だけを切り取れば、やらなければよかったと思うことでしょう。しかし遠い未来、成長したあなたが振り返ると、その失敗があったから、成長することができたと思える時がきます。失敗とは足りない点や気づいていないこと、未熟な部分を教えてくれています。
失敗がなければ、できていない部分に気づくことができません。失敗には痛みが伴うので、遠ざけてしまいがちですが、成長するためには欠かせないものです。私たちが成長するために必要な課題を、失敗という体験を通して、教えてくれています。あなたも失敗を愛おしく受け入れられるように。