「一流は一流を知る」という言葉があります。
例えばイチローが社会のことを語ったとしても、多くの人が共感できることを語ることができます。それはイチローが野球を通じて物事の本質に近づいているから、社会や人間について話しても一理ある考えが生まれてくるのです。
すべてはルールがあります。
それは川が上流から下流へと流れていくような、当たり前と思える法則。人間は最初からルールを知っているわけではなく、学び続けることで進化を遂げてきました。どんな分野であれ、一流になりたいなら、一流の思考を身につけることが必要となります。
1.最初は誰でもうまくできない
新しく物事を始めると、誰でもうまくいくことはありません。
だって、やったことがないんですから。
うまくいくことの方が不自然なのです。
失敗することは恥ずかしいことではありません。むしろ失敗することは挑戦していることの証であり、失敗しない人生はなにも挑戦していないということです。
失敗することはとても恥ずかしく、惨めなものですが、それを乗り越えることができると強い人間へと成長することができます。そして成長したことを実感できると、それが快感へと変わる瞬間が訪れます。その一瞬を知ると、失敗することがワクワクできるようになるのです。
2.人から学ぶことが近道
世の中で有名な起業家や経営者のことを調べていると、尊敬する人を見つけて、教えを請うていることがわかります。どうすれば成功できるのか、経営とは?、人とどう接すればいいのか?など、どんな疑問を持つかは様々ですが、人生に通じる法則を学んでいます。
人間は最初から一流の思考を持っているわけではないのです。「賢者は歴史から学ぶ、愚者は体験から学ぶ」という言葉のように、人から様々な知恵を授けてもらうことで、思考を変化していくことができます。ただし、どんな人から学ぶべきかを見極める必要があります。
3.行動すること、そして疑問を持つということ
世の中には本をたくさん読んでいる人も少なくありません。では、成長している人と本を読んでいるだけの人の違いはなんでしょうか。
それは行動に移しているかどうかの違いになります。
そして、その行動が正しい努力へと向かっているかどうか。
努力すれば報われるとは限りません。ですが、一流の人で努力していない人は見たことがありませんし、誰よりも努力していることがわかります。努力には考えることが欠かせません。さらに良くするためにはどうすればいいのか?と常に疑問を抱いており、そのための試行錯誤を繰り返しています。闇雲に数を重ねればいいわけではありません。
4.本気で取り組む力
人生って、受験勉強に似ていると思うのです。受験勉強をするのは大学に合格するためですが、実際のところどの大学に行ったとしても、人生に大きな差があるわけではありません。むしろ大学に入ってからの取り組み方によって変わります。
ですが、受験勉強を本気で取り組める人と、中途半端に終わってしまう人の差は大きいと思うのです。それは学歴の差ではなく、ひとつの物事にどれだけ本気で頑張ることができるのかという点において。
受験勉強が大変だよと投げ出してしまう人は、仕事についても中途半端に投げ出してしまうことになるでしょう。それはその程度にしか頑張ることができないから。受験勉強を肯定しているわけではありませんが、ひとつの物事にどれだけ取り組めるのかと自分と向き合い、高めていく取り組みはものすごく意義のあることだと思うのです。
5.最初から一流なのではなく、一流になっていくということ
一流の人は最初から凄い人のように見えます。
それは今の一面だけを見ているから。
幼い頃から努力しているかもしれないし、大人になってから努力しているかもしれないけど、もっと以前から努力を重ねていることは確かです。少し突き抜けることができて、人から注目を集めるような存在へと周りの視線が変わっただけのことです。
だから凄い人は特別のように感じるかもしれませんが、人よりも努力を重ねて特別な存在へと変わったにすぎません。だからあなたもいまこの瞬間から、変わる一歩を踏み出すことも可能です。
学び続けること、それが変化することの鍵。
一流になることは、より豊かに、より自由に、よりエキサイティングに生きる道だと思うのです。そのために学び続けることは苦しいものですが、それ以上に楽しさを感じます。僕はヨガやWEBを通じてその道を歩んでいきますが、どんなものであれ、いっしょに成長していければと思います。