マットの上に仰向けになって、リラックスを深める死体のポーズ。
僕のレッスンでは最後に死体のポーズを行っており、他のヨガレッスンでも死体のポーズで終えることが多く見られます。たくさんカラダを動かしているので、気持ちよく寝息を立てている方も時折見られますが、実は寝るためのポーズではありません。
横になってリラックスするため、簡単なポーズかと思いきや、なかなか奥が深いもの。
究極のリラクゼーションと言われる死体のポーズについて紹介します。
死体のポーズの効果
- 深いリラクゼーション
- ストレス解消
- 疲労回復
- 自律神経を調整
死体のポーズのやり方
死体のポーズを行う時はこの音楽を流すことが多いのでお聞きください。
死体のポーズの手順
- マットの上で仰向けになりましょう。
肌寒いと集中できないため、毛布をかけて暖かくなるようにします。
両足は肩幅くらいに少し開いて、両手はお尻の横で手のひらを天井に向けます。 - 目を閉じて、穏やかで自然な呼吸に意識を集中。
ゆったりとした心の穏やかさを感じます。 - 全身の力を抜いていきます。
カラダのひとつ一つに意識を向けて、力が抜けていくのをイメージします。
足→手→腹→顔の順で下半身から上半身へ脱力していき、頭までリラックスしたら、そのまま5分~10分ほど深いリラックスに浸ります。
ヨガレッスンでは次のように誘導を行います。
シャバーサナ – Deep Relaxation
カラダのひとつ一つに意識を向けて、カラダから力を解放していきます。①.脚
左足の指先、土踏まず、かかと、足首、ふくらはぎ、膝、太もも、太ももの付け根、力が抜けてリラックス…(右足も同じように繰り返す)
お尻、骨盤、力が抜けて深く床に沈み込む…②.手
左手の指先、手のひら、手首、手首から肘まで、肘から肩、力が抜けてリラックス…(右手も同じように繰り返す)③.背中
腰、背中、肩甲骨、肩、力が抜けて深く床に沈み込む…④.お腹
下腹部、丹田、お腹、みぞおち、あばら、胸、鎖骨、のど、力が抜けてリラックス…⑤.頭部
あご、口、鼻、ほほ、耳、目、目のまわり、ひたい、頭のてっぺん、カラダから意識が解放される…
死体のポーズの解き方
死体のポーズを終える時は、すぐにカラダを起こさないように注意しましょう。
完全に脱力しているので、カラダを呼び覚ましながらゆっくりと目覚めていきます。
- 両手、両脚に力が戻ってくるのを感じます。
指先を握ったり開いたりして、カラダの感覚を少しずつ取り戻します。 - 両手を頭の上にあげて、全身で軽く伸びをしましょう。
腕を下ろしたら、両膝をたてて右側にごろんと横向きになったまま、少し小休止します。 - 左手を使って、カラダを起こしていきます。
あぐらや蓮華座など座りやすい格好でリラックスの余韻を味わいましょう。
意識がはっきりとしてきたら、死体のポーズを終えます。
究極のリラクゼーション”シャヴァーサナ”
以前、ヨガレッスンを受講し最後にシャヴァーサナをした時に不思議な感覚に囚われました。
先生の誘導に従いカラダの力を解放していったら、カラダの感覚は残っているのに、まったく動かす気がなくなるほど脱力しました。なのに、頭のなかはすっきりと透き通り、スタジオの空気や物音が立体的に迫るように鋭敏に感じます。
シャヴァーサナが終わり、レッスン終了後に街中を歩いていても、透き通るような感覚は残っており、世の中にはこんなに音があふれているのかと衝撃を受けました。数時間後には元の感覚に戻りましたが、シャヴァーサナで得られた感覚にびっくりしたことを覚えています。
ポーズ名 | 死体のポーズ |
英語表記 | Corpse Pose |
サンスクリット | Savasana(シャヴァーサナ) |