ヨガが上手くなりたいと色々なポーズと取り組んでも、変化を実感しづらいかもしれません。多くのポーズに取り組むよりひとつのポーズをじっくりと行う方が変化を実感するスピードは早くなります。
今回は太陽礼拝のポーズを何度も繰り返し練習した時、カラダが急激に変化を実感できた経験をお伝えします。うまくなりたい人は太陽礼拝のポーズを一日に何度も行ってみましょう。
目次
なぜ太陽礼拝のポーズだけやればいいのか
太陽礼拝のポーズは前屈のポーズや八点のポーズ、コブラのポーズなど12のポーズで構成されています。前屈や後屈を繰り返し全身をバランス良く動かしていくため、やり過ぎたとしても、全身のバランスが大きく崩れることはありません。
なかなか上手くならないと悩んでいる人は、前屈が苦手、利き足に比べて反対の足が硬いなど苦手な部分を抱えているのではないでしょうか。
苦手な部分を克服するためにモチベーションを上げるのは難しい。けれど、太陽礼拝のポーズなら左右関係なく均等に練習するので、苦手意識を持つことなく練習に取り組めます。
右手が利き手の人は、左側は動かしづらいのは仕方ないこと。スムーズに動かせるように慣れていきましょう
同じポーズを徹底して反復練習した方が上達は早い
僕も多くのポーズを練習していた時期がありました。
太陽礼拝のポーズに始まり、戦士のポーズや三角のポーズ、肩立ちのポーズとレッスンをなぞるように順番に行っていました。ポーズを覚えたり、新たなポーズに挑戦するにはこうした練習も必要です。ただ途中から変化を実感できず、モチベーションを保つのが難しくなりました。
ポーズを上達するには、1回だけよりも、10回、100回…と回数を重ねた方が慣れて、上手くなるのは間違いありません。忙しい日々を送る中で、ヨガに取り組む時間は限られているはず。ならば、多くのポーズに取り組むのではなく、太陽礼拝のポーズに絞り、何度も何度も練習を繰り返した方がカラダの変化を実感できることでしょう。
太陽礼拝に慣れたら、他のポーズでもひとつずつ集中するといいよ!
同じポーズを何度も練習するのは退屈!?
太陽礼拝のポーズばかりとると、「すぐに飽きるのでは?」と思われるかもしれません。確かにだらだらと繰り返し続けるのは良くありませんが、同じ練習を続けているとカラダの変化に気づきやすく、日々の成長を実感することができます。
少しずつ変わっている実感を得られると、太陽礼拝のポーズを繰り返す退屈さは吹き飛び、カラダの内側から未知の感覚と巡り合う楽しさを探し求めるようになります。
内面を深めるようにカラダと向き合いながら行ってみてね
ひとつの動作に多くの情報を込める
さて、次は練習するときに意識するポイントをお伝えしていきます。
太陽礼拝のポーズが「出来る」といえど、ポーズを覚えたら終わりではありません。どんな物事でも、動作を覚えることからはじまり、何度も練習を繰り返し、カラダに染み込ませていきます。技術を使いこなすためには絶え間ない練習が欠かせません。
ポーズひとつにチェックポイントをたくさん持つ
例えば、太陽礼拝のポーズは最初山のポーズから始まります。
立ちポーズなのでただ立っているだけに見えても、意識するポイントはいくつもあります。
- 足裏全体で地面をしっかり踏み締める
- 足裏、膝、腰、胸、頭のてっぺんまで中心を一直線に保つ
- 膝やお尻、丹田の力の入れ方
- 肩甲骨を引き寄せ、首筋をきれいに伸ばす
さっとポイントを挙げてみました。
安定したポーズをきれいに取るためには、再現性を持つことです。手の動きはここを意識する、というようにひとつの動きに意味を持たせて言葉でしっかりと表現できると、ひとつのポーズに多くの情報を込められます。
各ポーズで意識するポイントと練習方法はココ
山のポーズ
まっすぐ立つことは意外と難しい。
足裏の重心、横から見たライン、骨盤や肩の高さをチェックしてみてください。
前屈のポーズ
腰から曲がると、腰痛の原因につながる可能性があります。
膝を曲げてもいいので、まずは背筋をしっかりと伸ばしましょう。
コブラのポーズ
背中を反ることに意識が向いて、肩があがりがち。
下を向いた犬のポーズ(ダウンドッグ)
8枚目の動画のやり方はおすすめです。
ローランジ
はじめは膝をついた状態からはじめましょう。
カラダが変わると、すべてのポーズに影響を及ぼす
ヨガを上達するためには、太陽礼拝のポーズを練習すればいいとお伝えしました。
そのためには繰り返し同じポーズを練習すること、そしてひとつの動きに意味を持たせて再現性を持たせることが大切です。
太陽礼拝のポーズで多くの情報を込められるようになると、カラダが必ず変わっていきます。それに、カラダを動かすポイントが掴めると、他のポーズを取る時にも自然とポイントを探すクセがつくようになります。
ヨガの基本のポーズと言われる太陽礼拝のポーズ。
基本と言われるからこそ、カラダの変化や意識するポイントを掴みやすいポーズでもあります。焦らず真摯にポーズに向き合っていると、きっと良い変化が訪れます。自分のカラダを探求するように遊んでいきましょう。